何度も繰り返しできる『大人ニキビ』は、思春期ニキビと違ってニキビができる原因が複雑で治りにくく、ニキビ痕が残りやすいと言われています。
ここでは、大人ニキビの原因や治し方、改善法、おすすめの化粧品など…『大人ニキビ』に関する情報を8つの項目に分けて詳しく紹介していきます。
1.大人ニキビができる原因とは
2.大人ニキビの治し方
~大人ニキビにおすすめの基礎化粧品ランキング~(体験レビューあり)
3.大人ニキビが発生しやすい部位とケア法
4.大人ニキビと思春期ニキビの違いについて
5.大人ニキビの種類について
6.大人ニキビが顎(あご)にできやすい理由
7.大人ニキビが治らない理由とは
8.大人ニキビに関する疑問
9.大人ニキビの豆知識
10.まとめ
1.大人ニキビができる原因とは
『大人ニキビ』は、おでこや頬、顎(あご)などフェイスラインやUゾーンといった皮脂分泌の少ないところにできやすい特徴があります。
放っておくと、ニキビ跡やシミといった肌トラブルの原因にもつながるので、早めの対処&正しいケア法を知ることが大切です。
『大人ニキビ』ができる原因は…
◆ホルモンバランスの乱れ
◆ターンオーバーの乱れ
の2つに分けられます。
ホルモンバランスの乱れが原因
大人ニキビができる直接の原因は、毛穴のつまりですが…毛穴を詰まらせる要因として、ストレスや睡眠不足などによる『ホルモンバランスの乱れ』が大きな原因だと言われています。
ストレス
ストレスは昔から『美容の敵』と呼ばれていますが、ストレスを溜めすぎると自律神経が乱れて皮脂腺が刺激されます。
皮脂腺が刺激されたことで、男性ホルモンが過剰に分泌されて、毛穴に皮脂が詰まりニキビができやすくなります。
ストレスが原因でできるニキビは、男性ホルモンの影響を受けやすく、フェイスライン(顎や口の周り)を中心にできやすいので注意しましょう。
また、ストレスを長時間受け続けるとストレスホルモンと呼ばれる「コルチゾール」が分泌し、コルチゾールが増え続けるとホルモンバランスが大きく乱れてしまいます。それにより、大人ニキビの増加につながってしまうので、ストレスは肌にとって大敵と言えるのです。
【大人ニキビの対策方法~ストレス】
心と体は意外に深い関係にあるので、ストレスを感じた時には半身浴や足湯、アロマをたいたり、好きな音楽を聴いたりして心身ともにリラックスしてストレスを改善しましょう。 |
睡眠不足
睡眠不足が続くと自律神経が乱れて免疫力が低下して、肌荒れだけでなくニキビの原因にもなります。
免疫力が低下するとホルモンバランスが崩れて、皮脂が過剰に分泌されニキビができやすくなるので注意しましょう。
【大人ニキビの対策方法~睡眠不足】
大人ニキビを予防するには、最低でも6時間以上の睡眠時間が必要だと言われています。 単純に、1日6時間寝たらニキビが治るわけではありません。『毎日同じ時間に寝て同じ時間に起きる』といった規則正しい生活習慣がニキビ予防につながります。 |
偏った食事
外食や間食、偏食など食生活の乱れも大人ニキビの原因になります。
動物性資質の多い洋食や、好きなものばかり食べて偏った食事を続けると、体の隅々まで栄養が行き届かなくなります。
特に、
体内のバランスが乱れると、肌の免疫力が低下してターンオーバーが乱れ、毛穴の出入り口がふさがれた状態になり大人ニキビができやすくなります。
【大人ニキビの対策方法~偏った食事】
大人ニキビを予防するには、皮脂の分泌を抑える和食がおすすめです。 |
その他の大人ニキビに効果的な栄養素はこちらです。
◆肌を健康に保ち、皮脂分泌を抑える栄養素◆
ビタミン | A かぼちゃ、小松菜、ブロッコリー、ニンジン |
ビタミンB2 | 牛レバー、ブリ、納豆、卵、牛乳、舞茸、ヨーグルト |
◆肌の新陳代謝を正常に保つ栄養素◆
ビタミンB6 | かつお、豚肉、牛肉、鶏肉 |
ビタミンC | キウイフルーツ、イチゴ、カブの葉、キャベツ、カリフラワー |
亜鉛 | レバー、うなぎ、牡蠣、玄米、ゴマ、アーモンド |
◆酸化を防ぐ栄養素◆
ビタミンE | アーモンド、ツナ缶、たらこ、カボチャ、アボカド、ほうれん草 |
◆その他の栄養素◆
食物繊維 | おから、大豆、納豆、モロヘイヤ、キウイ、れんこん、長芋 |
『大人ニキビ』に悩む人の多くは、ビタミンB2やビタミンB6が不足しているので、特に意識して摂りいれましょう。
また、外食が多くなりがちな人は、野菜中心のメニューを意識することが大切です。
便秘
便秘が続くと、肌荒れやニキビに悩まされることはありませんか?これは、昔から『肌は内臓を映す鏡』という言葉があるように、肌状況と内臓が深い関係にある事と関係しています。
便秘になると、腸内細菌のバランスが崩れてビフィズス菌などの善玉菌が減少して、悪玉菌が増えます。
悪玉菌が増えると、腸の働きが鈍くなり便秘や肌荒れといった症状を引き起こすのでニキビができやすくなります。
【大人ニキビの対策方法~便秘】
便秘を改善するには、普段の食生活に食物繊維が豊富な食材や乳酸菌を摂りいれることが大切です。 食生活の改善が難しい場合は、白米を玄米に変えるだけでも便秘解消には効果的です。 |
特に便秘解消に効果的な食材は…
◆◇◆食物繊維が豊富な食材◆◇◆ 根菜類、コーン、きのこ、昆布、ひじきなど ◆◇◆乳酸菌が豊富な食材◆◇◆ ヨーグルト、チーズ、味噌などの発酵食品 |
生理周期の乱れ
生理周期の乱れも、大人ニキビができる原因になります。特に『黄体期』と呼ばれる、生理の2週間前にニキビができやすくなります。
この時期は、皮脂の分泌を増加させる黄体ホルモンが活発化することで、毛穴が詰まりやすくなりニキビができやすくなります。
また精神的にイライラしたり、突然憂うつになったりするPMS(月経前症候群)の症状も発症するのも原因です。
【大人ニキビの対策方法~生理周期の乱れ】
大人ニキビを予防するには、自分の生理周期をしっかりと把握して、生理周期に合わせたニキビケアを行うことが大切です。 |
生理周期に合わせたニキビケアはこちら…
◆◇◆月経期・黄体期◆◇◆ 肌がデリケートなこの時期は、いつもよりもニキビができやすいので、洗顔や保湿をしっかりと行い毛穴を詰まらせないように注意しましょう。 ◆◇◆卵胞期・排卵期◆◇◆ 肌の調子がいいこの時期は、ピーリングで古い角質を落としたり、ビタミンC誘導体が配合された化粧水 |
ターンオーバーの乱れが原因
もう一つの原因として、間違ったスキンケアや日焼けによる肌の乾燥による『ターンオーバーの乱れ』が原因です。
『思春期ニキビ』の原因は、皮脂の過剰分泌によるものですが…『大人ニキビ』の原因は複雑に絡み合っているので、10代と同じニキビケアをしても簡単には治りません。
間違ったケアを続けるとニキビを悪化させるだけなので、正しいケア方法で『大人ニキビ』を予防&改善することが大切です。
間違ったスキンケア
大人ニキビのスキンケアって、どうしていますか?『オイリー肌(脂性肌)だから保湿は必要ない』と思い込んで、保湿をおこたっていませんか?
肌が乾燥すると角質が硬くなり、水分を補おうとして皮脂の分泌量が過剰になります。皮脂の分泌量が増えたことで毛穴が詰まりやすくなり、ニキビができやすい肌になります。
また、大人ニキビの場合は、イオウ成分が配合された塗り薬や10代が使うようなニキビ用化粧品は、肌が乾燥して荒れる恐れがあるので使用を避けましょう。
【大人ニキビの対策方法~スキンケア】
大人ニキビ対処法として、主に注意したいのは「クレンジング・洗顔」と「化粧水」です。 <クレンジング・洗顔> <化粧水> ビタミンC誘導体は美白化粧品にも配合されている成分で、ニキビ跡を薄くしたり、皮脂の酸化を防いだり、炎症をおさえる効果があるのでニキビ予防に効果的です。 また大人ニキビは、古い角質が皮膚に残り、角栓となって毛穴を詰まらせていることが原因なので、定期的なピーリングもおすすめです。 |
大人ニキビを予防する正しいスキンケア方法はこちらです。
◆大人ニキビの正しいスキンケア方法◆
(1)メイク落とし:クリームタイプのクレンジングを使う |
大人ニキビが気になる人におすすめの基礎化粧品はコチラです。
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大人ニキビにおすすめの基礎化粧品ランキング
肌の乾燥
大人ニキビを早く治そうとして、『1日に何度も洗顔する』『熱いお湯で洗い流す』…といったことを繰り返していいると、汚れだけでなく肌にとって必要なうるおい成分まで落としてしまいます。
うるおい成分を失った肌は、乾燥して角質が硬くなり毛穴が詰まってニキビができやすくなるので、過剰な洗顔は辞めましょう。
また、肌が水分不足になると角質層のバリア機能も低下するため、敏感な肌になってしまい、少しの刺激でもニキビの悪化に繋がってしまいます。
【大人ニキビの対策方法~肌の乾燥】
大人ニキビを治すには、肌に優しいクリームタイプのクレンジングや、洗い上がりがさっぱりするタイプの石鹸で洗い、肌を清潔にすることが大切です。 その後、肌に潤いを与えるために、ビタミンC誘導体が配合された化粧水・乳液・美容液を使用して、しっかり保湿してニキビを予防しましょう。 |
2.大人ニキビの治し方
『大人ニキビ』の治し方は主に3つあります。
■スキンケアを見直して大人ニキビを治す
繰り返しできる『大人ニキビ』を治すには、スキンケア商品の見直しが大切です。大人ニキビを治すのに、思春期ニキビ用のニキビケア用品を使用するのはNGです。
思春期用のニキビ化粧品には、殺菌効果や抗炎症剤、脱脂作用があるので、大人ニキビに悩んでいる人が使用すると肌荒れをおこし、更に大人ニキビを悪化させる原因になります。
大人ニキビを治すには、『敏感肌用』『大人ニキビ用』と書かれた化粧品を使用しましょう。その中でも特に、ビタミンC誘導体が配合された化粧品がおすすめです。
◆◇◆大人ニキビに効果的な成分◆◇◆
ビタミンC誘導体 | ・皮脂を抑えてニキビを予防する ・ニキビ跡がシミになるのを防ぐ・美白作用もある |
グリチルリチン酸 | ・漢方由来の天然成分でニキビの炎症を鎮める効果 |
ヒアルロン酸 | ・美肌効果・肌の乾燥予防や改善に効果的 |
セラミド | ・肌の潤いを保つ最強の保湿成分 ・シミやそばかすを防ぐ美白効果 |
◆◇◆大人ニキビに効果的な製品◆◇◆
オイルフリー・アルコールフリー | ・アクネ菌の繁殖を予防する ・肌の乾燥を予防する |
ノンコメドジェニック | ・大人ニキビを予防する |
◆◇◆使用を避けた方がいい成分◆◇◆
イオウ | ・大人のニキビ肌に、イオウ配合の塗り薬を使用すると、肌がガサガサに乾燥して荒れる恐れがあるのでNG! |
ニキビ用化粧品 | ・10代と同じニキビケア化粧品を使用すると、肌が乾燥するのでNG! ・「大人ニキビ」「敏感肌用」と表示されたニキビケア化粧品ならOK! |
界面活性剤 | ・泡立ちが良く洗浄力は高くなるが、必要な皮脂まで洗い流し乾燥状態になってしまうのでNG! 洗顔料や化粧水選びの際は要注意! |
大人ニキビの化粧品を選ぶポイントは…
◆保湿効果の高い化粧品を選ぶことが大切! ◆『オイルフリー』や『ノンコメドジェニック』と表示されたものを選ぶ |
大人ニキビにおすすめの基礎化粧品ランキング
大人ニキビにおすすめの基礎化粧品(おすすめ化粧水)をランキング形式で紹介するので、化粧品選び(化粧水選び)の参考にしてください。
1位:Jitte+(ジッテプラス)
にきび予防:★★★★★
肌を清潔にする:★★★★★
ニキビの後ケア:★★★★☆
価格・コスパ:★★★★★
『Jitte+(ジッテプラス)』は、テレビやWEB、美容雑誌でも注目されているニキビケア化粧品です。
ニキビの原因である『乾燥』に着目して開発された化粧品なので、しっかりと肌の保湿が可能です。
出来てしまうと治りにくい背中ニキビも予防できるスキンケア商品として人気ですが、
顔やデコルテなど全身の大人ニキビケアに使えます。
大きさの異なる3種類のヒアルロン酸とナノセラミドが配合された『Jitte+(ジッテプラス)』は、他の化粧品と比べても保湿力が全然違います。
保湿だけでなく、ニキビの炎症を鎮める効果がある『グリチルリチン酸』や、美白効果を期待できる『プラセンタエキス』も配合されているので、大人ニキビを効果的に予防できます。
>>「Jitte+(ジッテプラス)」の口コミ&体験レビューはコチラ
【価格】初回限定980円(税込)/送料無料
【有効成分】
・ナノセラミド
・ヒアルロン酸
・グリチルリチン酸2
・アーチチョークエキス
・スターフルーツエキス
・プラセンタエキス
2位:ビーグレン
にきび予防:★★★★★
肌を清潔にする:★★★★☆
ニキビの後ケア:★★★★☆
価格・コスパ:★★★★☆
『ビーグレン』のニキビケアセットは、原因が複雑に絡み合う大人ニキビの予防&できてしまったニキビの対策の両方ができるケア化粧品です。
特に洗顔後に使用するクレイローションには、ニキビの炎症を抑えてニキビを防ぐ『グリチルリチン酸ジカリウム』や、肌を刺激から守る『天然クレイ』が配合されているので大人ニキビに効果的です。
【価格】トライアルセット1,800円(税抜)/送料無料
【有効成分】
・ナノセラミド
・ヒアルロン酸
・グリチルリチン酸2
・アーチチョークエキス
・スターフルーツエキス
・プラセンタエキス
3位:ベルブラン
にきび予防:★★★★☆
肌を清潔にする:★★★★☆
ニキビの後ケア:★★★★☆
価格・コスパ:★★★☆☆
ニキビ跡専用の美白美容液『ベルブラン』は、徹底浸透&徹底美白に着目して誕生したニキビ染み専用の美容液です。
ニキビの炎症によってできた赤みや黒ずみといった『にきびシミ』を薄くしてくれる作用があります。
油溶性甘草エキスが配合されているので、肌への浸透力を高める導入効果と美白効果のWケアが実感できます。
敏感肌の人でも安心して使用できるグリチルリチン酸2Kが、潰れてしまったニキビやニキビの悪化を抑えてくれるのでニキビ予防にも効果的です。
【価格】初回限定2,280円(税抜)/送料無料
【有効成分】
・油溶性甘草エキス
・水溶性コラーゲン
・ヒアルロン酸
・セラミド3
・トラネキサム酸
・カモミラエキス
・アルピニアカツマダイ種子エキス
・グリチルリチン酸2K
4位:ラミューテ
にきび予防:★★★★☆
肌を清潔にする:★★★★☆
ニキビの後ケア:★★★★☆
価格・コスパ:★★☆☆☆
TVや美容雑誌でも大絶賛の『ラミューテ』は、女性ホルモンのバランスに着目した新発想化粧品です。
大人ニキビができる原因は、『ホルモンバランスの乱れ』『肌の乾燥』『毛穴のつまり』にあるので、毎日使用する化粧品でトータルケアを行うことで、大人ニキビを予防できます。
洗顔料には、天然成分『タルク』が配合されているので、毛穴汚れがスッキリ落とせます。化粧水と美容液には『ナノコラーゲン』『ヒアルロン酸』『セラミド』が配合されているので、しっかりと肌を保湿できるので、大人ニキビや肌荒れ効果も期待できます。
【価格】初回限定8,550円(税抜)/送料無料
【有効成分】
・熟成ダマスクローズウォーター
・ナノコラーゲン
・ナノヒアルロン酸
・メバロノラクトン
・ヘキサペプチド-3
・プラセンタ
・スクワラン
・3種セラミド
■大人ニキビを薬で治す場合
大人ニキビを市販薬で治す
ニキビは皮膚疾患なので、スキンケアだけでは治らない場合は皮膚科やニキビ専門クリニックでの受診や薬用の市販薬の使用もおすすめです。
早めに治療をおこなえば、跡が残らずキレイに完治します。大人ニキビを薬で治す大人ニキビを薬で治す場合、『市販薬』と『病院(皮膚科)の薬』による2種類の治療法があります。大人ニキビを市販薬で治す市販(ドラッグストア)で販売されている大人ニキビ治療薬は、塗り薬が一般的です。
オロナインH軟膏(医薬品)
オロナインの主成分(クロルヘキシジングルコン酸塩液)には、抗菌作用がありアクネ菌を殺菌する効果があります。オリーブ油が配合されているので保湿効果もあり、肌の乾燥を防ぐことができます。
テラ・コートリル(医薬品)
皮膚科で使用される薬に効果は近いが、ステロイドが配合されているので長期使用はやめましょう。
ビフナイト
皮脂を抑え角質を柔らかくして、毛穴詰まりを防ぐイオンが配合された塗り薬です。毛穴を綺麗にする効果が期待できます。大人ニキビに使用すると乾燥して肌荒れをおこす場合もあります。
ニベア
ニベアは肌に潤いを与える、ワセリン、グリセリン、スクワラン、ホホバ油などの保湿成分が豊富に含まれています。ワセリンは、皮膚科でも処方される保湿剤なので、大人ニキビにも効果的です。
【注意】市販薬を1週間使用しても効果がない場合は、皮膚科を受診しましょう。大人ニキビを病院(皮膚科)の薬で治す
大人ニキビを病院(皮膚科)の薬で治す
大人ニキビで皮膚科を受診した場合、大人ニキビは慢性化して治りにくいので『塗り薬』と『飲み薬』の両方が処方されます。その他にも、ホルモンバランスの乱れを改善目的のために『漢方薬』や、肌の凹凸や色素沈着などニキビ跡を薄くするために『ケミカルピーリング』『レーザー治療』『レチノイン酸の塗り薬』などを使用して治療する場合もあります。皮膚科の治療だけで改善しない場合は、皮膚科と合わせて婦人科の受診もおすすめです。婦人科では、月経不順を改善するために『低用量ピル』が処方されます。
皮膚科で処方される塗り薬・飲み薬
抗生物質 | ・ダラシンTゲル (細菌を殺して感染を治療する作用があります) ・アクアチムクリーム ・抗炎症剤 (アクネ菌に対する強い抗菌作用で炎症を止める効果) ・イブプロフェンピコノール (赤ニキビや黄ニキビの炎症やはれを抑える塗り薬) |
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ビタミンA誘導体の一種(治療薬) | ・ディフェリンゲル |
新薬 | ・デュアック配合ゲル (アクネ菌の殺菌作用、炎症と皮脂の過剰分泌を抑える薬) |
抗生物質 | ・ミノマイシン (赤ニキビの炎症が重度になってしまったときに使用する薬) |
ビタミン剤 | ・シナール ・ハイチオール など (過剰な皮脂の分泌を抑えるため) |
漢方 | ・清上防風湯(セイジョウボウフウトウ) ・当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン) ・十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ) など体質改善を目的としたもの |
1.白ニキビ | 毛穴の出口が狭くなり皮脂が毛穴の中に溜まり、アクネ菌が繁殖し始める |
---|---|
2.黒ニキビ | 白ニキビの毛穴が開いて、先端が黒く見える状態 |
3.赤ニキビ | アクネ菌が繁殖して、炎症を起こして赤く腫れあがっている状態 |
4.黄ニキビ | 赤ニキビがさらに悪化して、炎症をおこし赤みや熱をもった状態 |
5.ニキビ跡 | 毛穴周辺の組織が破壊されてかなりの痛みを伴い、凹んで跡が残る |
低用量ピル(内服薬) | 3,000円~(1ヵ月分) |
美白注射 | 2,000円~(1回) |
ビタミンC誘導体(外用薬) | 4,000円~(1回) |
ケミカルピーリング | 8,000円~(1回) |
■生活習慣を見直して大人ニキビを治す
大人ニキビができる原因は、睡眠不足やストレス、食生活などが大きく影響しているので生活習慣の見直しはとても大切です。
睡眠時間を見直す
・肌のゴールデンタイム(22時~午前2時)の間にぐっすり寝る
・睡眠時間は6~8時間がベスト
・寝る3時間前は食事をとらない
・遅くても0時にはベッドに入って寝る
・早起きをして肌のコンディションを整える
ストレスを解消する
・お風呂にゆっくりつかって温まる
・ハーブの香りでリラックスする
・気分転換に軽い運動をする
食生活を見直す
・栄養バランスの優れた和食中心の食事に変える
・特に大人ニキビに効果的なビタミンA・ビタミンC・ビタミンEを摂る
3.大人ニキビが発生しやすい部位とケア法
●頭皮・生え際ニキビ
【原因】
シャンプーやリンスのすすぎ残しや毛穴の汚れがちゃんと洗えていないことでニキビが発生しやすくなります。
また、髪が濡れたまま就寝してしまうことも要因の一つです。
【ケア法】
・生え際まですすぎ残しの無いようにしっかりと洗い流すこと。
・濡れたまま寝ることを控え、タオルドライ後にしっかりと毛先まで乾かすようにしましょう。
●Tゾーン・鼻ニキビ
【原因】
皮脂や油分の分泌が多い部分で、ホルモンバランスの乱れが現れます。
主に、ファンデーションなどのメイクが毛穴に詰まったままになることが原因でニキビが発生します。
また、前髪が皮膚と接触することで、雑菌が繁殖することも原因と考えられます。
【ケア法】
・汚れが残らないようにメイク落としを怠らないようにし、定期的に毛穴ケアを行うようにしましょう。
・肌への負担を減らすため、低刺激のファンデーションに変えたり、メイクをお休みする日を設けるのも◎
・ホルモンバランスを整えるために、食事の見直しや睡眠をしっかりと確保するように心がけることが大切。
●頬・口まわりニキビ
【原因】
頬は顔の中でも最も乾燥しやすい部分。
女性の場合、冷えやストレス、生理前のホルモンバランスの乱れが原因でニキビが出来やすい部位でもあります。
フェイスラインは無意識にしがちな頬杖による雑菌の繁殖や、洗顔の洗い残しが主な原因です。
あごや口まわりは胃腸機能の低下によって肌トラブルを引き起こしてしまいます。
【ケア法】
・十分な保湿が必要。
(特にインナードライ肌の方は肌の水分量が非常に少なく、肌内側が乾燥しているため、しっかり保湿を行い余分な皮脂が出ないようにしましょう)
・寝具やバスタオルなどは常に清潔にしておく
・洗顔方法を見直して、すすぎ残しがないようにすること
・暴飲暴食は控え、野菜やフルーツを摂るように意識しましょう。特にビタミンCや食物繊維が豊富なものを摂ると◎
●背中ニキビ
【原因】
体の中では特に皮脂腺が多く、皮膚が分厚く硬いので、皮脂が毛穴に詰まりやすくニキビが出来やすい部位。
シャンプーやボディーソープのすすぎ残しも出来やすくなる原因です。
また、生理前になるとホルモンバランスの乱れで肌のバリア機能が低下し、さらに増えてしまうことも。
背中はスキンケアが行き届かない場合も多いので、治りにくく注意が必要です!
【ケア法】
・顔同様に、背中もしっかりと保湿ケアが必要
・髪をすすいだ後に、身体を洗うようにすることですすぎ残しを防ぎましょう。
・皮脂腺を刺激する作用がある動物性脂肪や糖質を摂りすぎないように注意し、ビタミンCなどを意識するように。
●胸元ニキビ
【原因】
鎖骨からみぞおちあたりは汗をかきやすく、皮脂の分泌量も多い部分。
皮脂量が多い部分は、体のほかの部分に比べ2~3倍の皮脂が分泌されるため、毛穴が詰まりやすくニキビが発生してしまいます。
また、紫外線によってニキビの悪化に繋がる可能性も。
【ケア法】
・汗はこまめにふき、常に清潔に保つようにしましょう。
・顔だけでなく胸元のUVケアも忘れないように!
●おしりニキビ
【原因】
椅子に座っていることが多い人は特にお尻の角質は硬くなり、ニキビが出来やすくなっています。
また、下着の素材などによる蒸れもニキビが出来やすい状態を作り、治りにくくなる原因です。
【ケア法】
・蒸れやすい化学繊維や締め付けのある下着はなるべく避け、通気性の良いものを選ぶようにしましょう。
・お尻が直接触れるトイレの椅子やお風呂などは清潔にしておくことも重要。
・お風呂上りにはしっかり保湿し、スキンケアを怠らないように!
4.大人ニキビと思春期ニキビの違いについて
『大人ニキビ』と『思春期ニキビ』では、ニキビができる原因も場所、ケア方法も異なります。『大人ニキビが治らない…』と悩んでいる人は、ケア方法が間違っているのかもしれません。こちらでは、『大人ニキビ』と『思春期ニキビ』の違いを紹介するので、ニキビケアの参考にしてください。
といった年代に合った対策が必要です。正しいケアをおこなって、大人ニキビを予防・改善しましょう。
大人ニキビ | 思春期ニキビ | |
---|---|---|
場所 | ・フェイスラインや口の周り ・Uゾーン(顎、頬)にできやすい |
・顔全体にできる ・特に鼻や額などTゾーンを中心にできやすい |
原因 | ・ホルモンの乱れ(ストレス、睡眠不足など) ・新陳代謝の乱れ(間違ったスキンケア、日焼け、乾燥など) |
・成長期の成長ホルモンによる皮脂分泌の過剰 |
特徴 | ・皮脂分泌が少ないところにできる ・治りにくい |
・10代にできるニキビ |
ケア方法 | ・角質ケア、毛穴ケア ・しっかり保湿 ・ホルモンバランスを整える |
・余分な皮脂を取り除く ・肌を清潔にする ・角質ケア |
5.大人ニキビの種類について
大人ニキビで悩んでいる人の多くは、『20歳を過ぎた頃から、突然フェイスラインにニキビができはじめた』と思っているかもしれませんが、実はいくつかの段階を経てニキビはできます。ニキビは、進行状況によって5段階で分けられ、初期症状で治るニキビもあれば、跡が残るニキビもあります。いかに早い段階でニキビ対策を行うかが、ニキビの解決につながるので参考にしてください。ニキビは、種類によってケア方法が異なるので、どの段階のニキビができているのかを理解したうえで、早い段階での正しいケアを行いましょう。
白ニキビの原因と対策
『白ニキビ』は別名『閉じたニキビ』『コメド』とも呼ばれ、毛穴がふさがった状態のニキビで、肌表面にブツブツした白い小さな点が現れるのが特徴です。初期段階のニキビなので、この段階で正しいケアを行えば、炎症を伴うニキビ(赤ニキビ、黄ニキビ、ニキビ跡)を防ぐことが可能です。
白ニキビの対策方法皮脂の分泌を抑えるために、栄養バランスのいい食事や睡眠、適度な運動、ストレスを溜めない生活習慣を心がけましょう。
また、肌を清潔にして化粧水や乳液などでしっかり保湿をして、肌状態を整えることが大切です。
絶対にやってはいけないことは、指や爪で潰すことです。指や爪でつぶすと雑菌が入り、炎症を起こしニキビ跡になるので注意しましょう。
黒ニキビの原因と対策
『黒ニキビ』は、毛穴の中にたまった皮脂の先端が酸化して、ニキビの塊となった状態のニキビです。黒ニキビができる原因も、ホルモンバランスの乱れによる皮脂の過剰分泌や肌の乾燥なので、白ニキビ同様に正しいケアをおこなえば直ぐに治ります。
黒ニキビの対策方法自宅でできる対処法は、市販されているピーリング石鹸を使って古い角質を落とす事です。毛穴詰まりもなくなり、肌の新陳代謝も改善されてニキビの予防にも効果的です。
赤ニキビの原因と対策
『赤ニキビ』は皮脂の過剰分泌によって、アクネ菌が大量に増殖して炎症を起こした状態のニキビで、ニキビ跡を残したくない場合はこの段階での治療がおすすめです。炎症を起こしている状態なので、手で触ったり掻いたりするのはNGです。どうしても我慢ができない時は、冷たいタオルで冷やしましょう。
赤ニキビの対策方法赤ニキビを治すには、睡眠時間の確保や肌の免疫力を高めるための食事の改善がおすすめです。
その他にも、脂肪分を控えた和食中心の食事に変えたり、ニキビ予防に効果的なビタミン類をしっかりと摂りいれると効果的です。
黄ニキビの原因と対策
『黄ニキビ』は、医学的には『膿疱(のうほう)』とよばれ、赤ニキビが悪化して炎症をおこし、真皮層にまで達した膿んだ状態のニキビです。膿んで熱を帯び、痛みを伴うのでつぶしたくなると思いますが、つぶすと跡が残り、陥没(かんぼつ)や色素沈着が残る場合もあるので触るのは絶対にNGです。また、さらに悪化すると皮膚の内部で膿と血が溜まって赤紫色に腫れあがってしまいます。これを『紫ニキビ』といいます。この状態になってしまうと、自力での対処法はないので、下手に刺激を与えないようにし、医療機関を受診することをおすすめします。
黄ニキビの対策方法
重症化したニキビの場合、さらに悪化させてニキビ跡を残さない為にも、皮膚科でのホルモン治療が最善です。
日常的なケア方法としては、洗顔&保湿で肌のバリア機能を高めたり、生活習慣の改善がおすすめです。
ニキビ跡の原因と対策
『ニキビ跡』は、炎症により毛穴周辺の組織が破壊されて、新しい皮膚の再生ができない状態のニキビです。肌が再生されないので、クレーターのような陥没(かんぼつ)や凸凹、色素沈着、赤みといった様々な症状が現れます。この状態になると完全に元に戻すことは無理なので、皮膚科でおこなうケミカルピーリングやレーザー治療が効果的です。
ニキビ跡の対策方法
◆赤みが残るニキビ跡の場合・ビタミンC誘導体の化粧品を使用する
・ビタミンCイオン導入が効果的◆シミが残るニキビ跡の場合・美白化粧品が有効
・市販の角質を落とすピーリング
・即効性を求めるなら皮膚科のケミカルピーリングがおすすめ
(日焼けをするとシミとなり消えなくなるので日焼けはNG)◆陥没が残るニキビ跡の場合・皮膚科のケミカルピーリング、レーザー治療で多少改善する
この他にも、漢方薬やホルモン療法による長期的な治療で、根本治療をおこなうのもおすすめです。
6.大人ニキビが顎(あご)にできやすい理由
本来なら、女性ホルモンと男性ホルモンのバランスが取れた状態なのですが、ストレスや不規則な生活リズム、偏食などが原因でホルモンバランスが乱れると、男性ホルモンが多く分泌されてニキビができやすくなります。男性の場合はヒゲが生えやすくなりますが、女性の場合はヒゲが生える代わりに大人ニキビができやすくなります。婦人科で処方される『ピルを飲んだらニキビが治る』というのは、ピルには女性ホルモンを安定させる作用があるため、服用すると一時的にニキビが治まります。
7.大人ニキビが治らない理由とは
『大人ニキビを治そうと、いろいろ試してみたけど治らない…』と悩んでいませんか?大人ニキビは、ホルモンバランスの乱れや睡眠不足、ストレス、偏った食事、運動不足、間違ったスキンケアなどが複雑に絡み合ってニキビの原因を作り出しているので簡単には治りません。大人ニキビを早く治すには、生活習慣やスキンケアの見直しも効果的ですが、皮膚科医に相談して治療や市販の薬を使って行う治療もニキビ効果があります。
8.大人ニキビに関する疑問
大人ニキビを治すうえで知っておきたい疑問をまとめてみました。
Q.婦人科の治療費って1回いくら?
A.婦人科で行う大人ニキビの治療は、ニキビをできにくくするために『ケミカルピーリング』や『低用量ピル』を使って女性ホルモンをコントロールしたり、ニキビの炎症を抑えるために『ビタミンC誘導体』『美白注射』などを使った治療を行います。メイクで隠しきれないくらいに重症化したニキビの場合は、3カ月程度かかりますが、軽いニキビであれば、たいていの場合は1ヶ月以内に治ります。※初診の場合は検査が必要なので、治療費+初診代で1万円前後がかかります。
Q.大人ニキビに効くサプリメントってあるの?
A.大人ニキビに効果的なサプリメントを選ぶなら、ビタミンB2、ビタミンB6が配合されたサプリメントがおすすめです。ビタミンB2、B6には、皮脂分泌のコントロールやホルモンバランスを整える働きがあり、不足するとニキビができやすくなるのでサプリなどで補うのが効果的です。『ビタミンCを摂るとニキビが治る』と言われていますが、ビタミンCはニキビによる色素沈着を予防するためのものなので、ニキビを治すものではありません。
Q.大人ニキビに効くサプリメントと内服薬の違いって何?
A.サプリメントと内服薬の違いは、
サプリメント・・・健康食品
内服薬・・・医薬品、医薬部外品
に分けられます。サプリの場合、主に不足しがちなビタミンなどを補うことで食生活の乱れからくるニキビに効果的です。一方内服薬の場合、抗生物質が働き、ニキビの原因となるアクネ菌を殺すことで、炎症を抑える作用が働きます。
ただし、サプリと違って内服薬には副作用もあり、抗生物質による影響で胃もたれや腹痛が伴う場合もあるので注意してください。ニキビ用の内服薬は市販でもあり、抗生物質は含まれないものの薬効成分が含まれているので、ニキビを治療ができます。市販の中でも有名なのが、『ペア漢方エキス錠』と『ペアA錠』です。
ペア漢方エキス錠は、ホルモンバランスの乱れによるニキビを内側から治す漢方薬、
ペアA錠は、ターンオーバーの乱れや食生活の乱れによるニキビを内側から治す薬です。繰り返しできてしまう大人ニキビには、サプリや内服薬(漢方)を飲んでニキビ対策をすることもおすすめします。
Q.大人ニキビがあってもメイクしても大丈夫?
A.はい、大丈夫です。肌に優しい低刺激の化粧品(ノンコメドジェニック)を使用すれば特にメイクを控える必要はありません。ただ、避けなければいけないのは、「クリームタイプ」や「リキッドタイプ」のファンデーションです。BBクリーム等は手軽で使ってしまいがちですが、このタイプは毛穴に入り込んでしまいやすく、毛穴に残ったままになるとニキビの原因となります。さらに注意しなければいけないのは「メイク落とし」です。
メイクの落とし残しなどの汚れで、さらに毛穴が詰まり、出口が塞がれた毛穴の中にアクネ菌が入り込み、ニキビを悪化させてしまう悪循環が生まれます。大人ニキビがある上にメイクをする場合は、クレンジングでしっかり汚れを落とすことを心掛けてください。
Q.大人ニキビをつぶすと早く治るってホント?
A.初期のニキビであれば大丈夫です。ただし、爪で押し出すのはNGです。爪で押し出すと、毛穴からバイ菌が入って皮膚を傷つける恐れがあるので、専用の器具(コメドプッシャー)を使いましょう。自分でできない場合は、皮膚科でも押し出しの処置をしてくれるので相談してみましょう。
Q.大人ニキビはピルを飲むと完治するの?
A.ピルは『女性ホルモンをコントロールする薬』なので、ピルを飲むことで男性ホルモンの影響を抑え、女性ホルモンの分泌量を増加させることで、ニキビの発生を抑えてニキビを治します。ネットでピルを購入する人がたまにいますが、ピルはホルモンバランスを整える薬品なので医師の処方なしに購入し服用するのは危険です。ピルはニキビの改善や生理周期のコントロール、避妊効果がある反面、頭痛や不正出血、子宮頸癌のリスクが高くなるリスクもあるので、自己判断での服用は避けましょう。
Q.肌質タイプ別の大人ニキビ対処法は?
A.ニキビ対策も肌質によって異なります。自分の肌タイプに合ったニキビ対策を知っておくことが大切です。
【乾燥肌】
こんな人は乾燥肌・・・
●肌の潤いが少なく、ゴワついている
●白い粉がふく
●ファンデーションが剥がれるように崩れる
→乾燥肌の人は、肌表面が乾燥しており「水分」も「油分」も足りていない状態です。
クレンジングはクリームの洗浄力が高すぎないものを使用することをおすすめします。
乳液やクリームで油分を補給し、乾燥を防ぐことがニキビ対策に繋がります。
【脂性肌(オイリー肌)】
こんな人は脂性肌(オイリー肌)・・・
●肌全体がテカる
●毛穴の黒ずみが目立つ
●ニキビが発生しやすい
→皮脂が過剰分泌することで水分が蒸発してしまい、油分だけが残ってしまうので肌がテカります。
水分量を増やし、水分と油分のバランスを整えることが大切です。
化粧水でこまめに保湿を行い、乾燥が気になる部分には乳液を薄く塗るようにしましょう。
テカりが気になる場合は洗顔料を使わず、水で落とすかティッシュオフなどで皮脂を抑えることでニキビ発生を予防します。
【混合肌】
こんな人は混合肌・・・
●洗顔後、顔がつっぱる
●Tゾーンやおでこがテカり、頬や目元はカサつく
●季節によって肌質が変わり、肌トラブルもある
→混合肌の場合は、ニキビもできやすい肌質で、乾燥肌と脂性肌の2つの対処が必要になります。
皮脂の過剰分泌を抑えるためにも、ビタミンC誘導体配合の化粧水がおすすめです。
乳液やクリームはつけすぎないように注意してください。
Q.しこりのような大人ニキビが出来てしまった場合は?
A.しこりのようなものがある大人ニキビは、ニキビが最も悪化した状態です。
膿や芯がないので、軽いニキビと勘違いする人も多いですが、実は非常に治りにくく、ニキビ痕にもなりやすいのです。しこりニキビは、大人ニキビがある場所からできやすく、ニキビを触りすぎたり、間違ったケアをし続けることが原因で発生します。
ニキビが肌表面ではなく、肌深部の真皮で炎症が起こり、しこりのように盛り上がってしまいます。少しでも早く炎症を抑えるには、保湿ケアをしっかりすることです。
年齢を重ねるとターンオーバーが遅くなり、肌の再生が遅れるためなかなかニキビも治りにくくなります。
なので、大人ニキビの原因である乾燥を防ぎ、保湿をこまめに行うことで、ターンオーバーのサイクルが良くさせ、肌再生を促しましょう。
Q.紫外線は大人ニキビの原因になるの?
A.はい、なります。
紫外線を浴びることで、身体が肌を守ろうとし、肌表面の角質が硬く厚くなります。これにより、毛穴が塞がれて、詰まりやすい状態となり、ニキビの原因となるのです。また、紫外線のエネルギーにより、肌本来のバリア機能が破壊され、肌表面の水分が失われます。結果、肌は乾燥した状態になり、大人ニキビを悪化させてしまいます。UVケアは、大人ニキビケアに繋がるので日焼け止めはマストです。
ニキビ肌でも使える日焼け止めの選ぶポイントは、「紫外線吸収剤不使用」「パラベンフリー」「無香料・無着色」の表記がされているものは肌にも優しいのでチェックしてください。
「SPF30」の数値が大きいほど紫外線対策の効果はありますが、その分肌への負担が大きいので、SPF50以上のものはあまりおすすめできません。
9. 大人ニキビの豆知識
--大人ニキビが恋の暗示!『ニキビ占い』とは?
「想い、想われ、振り、振られ・・・」
この言葉を聞いたことある人は多いはず。
昔から伝わる「ニキビ占い」はその名の通り、顔にできたニキビの場所によって恋愛運を占うことができる、というジンクスがあります。
「ニキビ占い」という言葉が世間に広まったきっかけは、1980年代に放送されていたニキビ治療薬クレアラシルのCMだといわれています。
顔相学では、ニキビもエネルギーバランスの崩れから起こるものとされており、その人が身を置く『現在の状況』が反映されていると言えます。
実際に、どの場所にできたニキビがどんな運勢を暗示しているのかまとめてみました。
顔の場所 | 意味 | 原因 |
---|---|---|
おでこ | 想いニキビ | ホルモンバランスの乱れ、日常生活の不摂生 |
顎 | 想われニキビ | ストレス、胃腸など消化器官の不調、栄養不足 |
右頬 | 振りニキビ | 肝機能の低下、乾燥 |
左頬 | 振られニキビ | 肝機能の低下、乾燥 |
鼻の頭 | 両想いニキビ | ホルモンバランスの乱れ |
眉間 | 失恋ニキビ | ホルモンバランスの乱れ、肝機能の低下 |
これは女性の場合であり、男性の場合は占いの結果は全く正反対になります。
顔にできたニキビはどうしても気になってしまうけど、「ニキビ占い」でちょっとでも楽しめたら、ストレスもかからず早く治っちゃうかも!?
--「ニキビ」と「吹き出物」の違いって?
一般的に、「ニキビ」は10代にできる思春期ニキビのことで、「吹き出物」は20代以降にできる大人ニキビを指します。
もちろん言い方の違いだけで、原因は同じです。
しかし、「吹き出物」という言い方はどこか不潔なイメージを持たれてしまうため、最近では”大人ニキビ”という言い方が浸透してきつつあります。
「ニキビ(思春期ニキビ)」と「吹き出物(大人ニキビ)」の違いをもう一度見たい方はコチラ
--一般皮膚科治療と美容皮膚科治療の違いって?
どちらも医療機関で、専門の医師が治療するという点は同じです。
しかし、大きく違うのは「保険」で治療できるかどうかです。
一般皮膚科の場合、ほとんどが保険適用の疾患治療になりますが、
美容皮膚科の場合、美容を目的とした治療になるので保険適用外になる場合があります。
具体的には、レーザー治療やピーリング治療等は保険はきかないので、自己負担になります。
大人ニキビに悩む人で、どちらに行けば効果的なのか気になるかもしれませんが、
医師によって治療方法やアドバイスは様々ですので、それぞれに診察してもらってから自分に合う治療法を選ぶことをおすすめします。
10.まとめ
大人ニキビは、原因が複雑で治りにくく、何度も同じ場所に発生するので、『治す』のではなく『予防する』ことが大切です。大人ニキビの予防ポイントは…
◆ホルモンバランスを整える
◆ターンオーバーの乱れを整えるそのために効果的なことは…
●ストレスを溜めない
●食生活の改善
●しっかり睡眠をとる
●保湿で肌の乾燥を防ぐ
●間違ったスキンケアをしない
以上のことに注意して大人ニキビの予防・改善に役立ててください。
大人ニキビにおすすめの化粧品ランキング
大人ニキビ対策化粧品
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おすすめ:★★★★★
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◆大きさの異なる3種類のヒアルロン酸とナノセラミドが配合で保湿力◎
◆大人ニキビを効果的な『グリチルリチン酸』『プラセンタエキス』配合
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ビーグレン
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◆大人ニキビの予防&できてしまったニキビの対策の両方ができる
◆ニキビの炎症を抑えてニキビを防ぐ
◆『天然クレイ』配合で肌を刺激から守る
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<特徴>
◆徹底浸透&徹底美白に着目して誕生したニキビ染み専用の美容液
◆グリチルリチン酸2K配合で敏感肌の人でも安心して使用できる
◆潰れてしまったニキビやニキビの悪化予防にも効果的
ベルブランの公式サイトはこちら
ラミューテ
おすすめ:★★★★☆
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<特徴>
◆女性ホルモンのバランスに着目した新発想化粧品
◆しっかりと肌を保湿できるので、大人ニキビや肌荒れに効果的
◆天然成分『タルク』配合で毛穴汚れもスッキリ
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ハトムギ化粧水
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